えずこシアターだったり   ひぃsanだったり

えずこシアターメンバー、ひぃsanの個人ブログです。自分のことを中心に、ときどきえずこシアターのことを書いています。

訃報

11月1日 
えずこシアターの名誉会長である
鈴木年明さんが お亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。


3・11で永遠なんてないって、気付いたはずなのに
普通なんてありえないと、気付いたはずなのに
今をつながりを大切に生きなければと、誓ったはずなのに・・・
大変申し訳ないことに
わたくしたちは、葬儀の看板を見て気付きました。
公演にお誘いしても
反応がないことに もっと真剣に向き合うべきでした。
ついつい自分のことにだけに意識が向き・・・


さまざまな縁があり、
くっくなぞ、10月には、幾度も名誉会長のお名前を書きました。
お孫さんとお会いする機会もあったのですが、
会うことができずに終わってしまいました。


お線香をあげにお宅にお邪魔したとき
奥様のお話だと
いつも
シアター公演のビデオをご覧になっていたそうです。
もっと
気を回して行動を起こすべきでした……。


くっくも思うところは様々あるので
失礼ながら
公演『ハンドル・ペダル・サドル・ベ』の中の台本を掲載させていただきます。
あくまでも台本なのですが、私の想いは伝わるのではないかと

『私の大好きなおばあちゃんは、ちっちゃくてかわいくて優しくて、お茶を、茶道を教えていて、お弟子さんが10人くらいいて、私も習ってました。
おばあちゃんが、75過ぎたくらいかな、体調崩して入院して、お稽古を休まなくちゃいけなくなったとき、おばあちゃんは、自分でお弟子さん一人一人に電話してましたね。
「もしもし、検査入院だから、ちょっとお稽古休むけど、退院したら連絡するから。」って。
で、退院して2か月くらい経ってから、またお稽古が始まって、
月2回のお稽古を・・4回くらいしたかな。
でも、また体調崩して入院して、やっぱりおばあちゃんは律儀に一人一人に電話してました。
「ごめんね、また検査入院だから、退院したら連絡するから。」って。
さすがに2回目はお弟子さんたちも何か察したみたいで、声にも張りがなくなってたし、
「お見舞いに行きたい」って言ったら、
おばあちゃんは「大丈夫、元気になって退院したらお稽古また始めるから、そのときはよろしくね。」って。
埒が明かないなあと思ったお弟子さんたちは、私に
「お見舞い行きたい。」って言ってきて。
それをおばあちゃんに伝えたら、
「弱ってる姿を見せたくないの。」って。
まあ、癌だったんですけどね。
お弟子さんたちも我慢してたんだと思うんですよ。
お見舞い、行こうと思えば行けるはずだし。
本当は、ばあちゃんも会いたいのかもしれない。
でも見せたくない見られたくない。・・・会いたい。

結局私が電話したのは、
「もしもし、祖母が亡くなりました。お通夜はいついつで、葬儀はいついつです。よろしかったらいらしてください。」
そんな、お通夜だったかな、おじいちゃんが、おじいちゃんて、むか〜しの男で、ばあちゃんともろくに会話もしないようなおじいちゃんだったんですけど、
喪主の挨拶で、
「なんだかとっても大切な何かをどこかに忘れてきたような気持ちです。」って言いました。
その言葉もおばあちゃんも私にとっては宝物かな。』


鈴木さん みんなに会いたかったでしょう。ごめんね。
ずっとシアターメンバーですからね。