良かったでございます。今はお笑いも「がーがー」騒ぐだけでうるさくて仕方がないのですが、この映画は実に静かに時が流れていく映画でした。
松たか子さんは、やっぱり純粋な役どころのほうが似合います。
広末涼子さんは、ちょっと影のある役どころが良かったです。とてもきれいで、竹久夢二の絵のようでした。話し方も広末さんではなく、ちゃんと演じられていました。
なんだろうな、太宰らしいといえばそうだし、とにかくゆったりと全てが流れていくのです。
愛し合っているのに、愛しすぎているからなのか、切なくて笑えちゃうほどの純情という感じでした。
とにかく良かったです。